産婦人科やNICUなどの医療現場では、医師や助産師だけでなく、未熟児や先天性の病気を持つ新生児に適切な対処ができる看護師への期待が集まっています。
特に、新生児の看護ケアに関する特殊なスキルを持つ人や、産婦人科やNICUでの経験が豊富な人については、各地の総合病院や大学病院において初めから高待遇で働くことができるため、ベテランの看護師が活躍しやすい状況となっています。
新生児の看護ケアを担当する際は、一人ひとりの新生児の体温や脈拍、心拍数などをこまめに確認しながら、健康状態に応じて処置を行う必要があります。
また、一般的に24時間体制の産婦人科やNICUなどでは、新生児の健康状態を把握するうえで、夜勤や早番などの看護師の引継ぎの際、しっかりと申し送りをすることも求められます。
そのため、産婦人科やNICUなどでの経験が少ない人や、新生児を対象とした看護ケアに自信がない人は、年齢や実務経験、能力などに応じて、充実した研修が用意されている職場を探すことが肝心です。
新生児の看護ケアに関する基本的な知識を身につけるには少なくとも1年以上の期間がかかるため、研修を受けるだけでなく、仕事中に看護師長や先輩看護師からのフォローを受ける必要があります。
なお、産婦人科やNICUでキャリア形成を図りたいのなら、専門性の高いライセンスの取得を目指したり、定期的に行われるミーティングの際に様々な新生児の対処法について医師や同僚の看護師と意見交換をしたりすることが大切です。