新生児のケアに携わるべく、NICUで働いてみたいと思っている看護師もいるのではないでしょうか。
ちなみにNICUは、新生児の集中治療室のことをいいます。
出産時にトラブルがあったり、予定日よりも大分早いお産となり、低体重での出産となっていたり、お母さんのお腹の中にいる時に何か疾患が見つかったりと、何らかの事情を抱える新生児が入る場所です。
そのため、日常的に命に関わる危機的状況の新生児と対面することになります。
当然ですが、余裕を持って業務にあたりたい人には向いていない職場です。
新生児の些細な変化に気付くことができて、緊迫感を持ってキビキビと動くことができる人が理想的です。
また、新生児の体調はとても変化しやすいものです。
NICUに入っている新生児となればなおさらのことです。
新生児はまだ身体が未熟であり、免疫力も低いため、大人に対する医療と同じやり方は通用しません。
小児科分野がはじめての人は、一から学ぶ姿勢が求められます。
そして、現場では精神的なタフさも求められます。
当然ながら、NICUに入ればすべての新生児の体調が良くなるわけではありません。
ときには新生児が亡くなる場面に立ち会うことになり、我が子を失った家族のケアも求められます。
そんな状況に対応するべく、現場の看護師はどんなに悲しい状況でも感情を律して冷静にいられるよう、心の強さを鍛える必要があるのです。
NICUの看護師に興味がある方は、上記を踏まえたうえで自身の適正を考えてみてください。